作品の解説

2009年の作品

はかなさの象徴とも言える「花」が旅をする姿を描きました。

Fig.1"わがままな小惑星の花" Fig.2 "祈り" Fig.3 "蜃気楼"

その他に、はかない存在に出会った時にそれを描いています。 個展でお会いしましょう。 なお、作品の解説は「ボヘミアンのブログ http://profile.ameba.jp/ruike0343/ でも書いています。

2008年の作品

壁に描く

Fig.4 イランでは、女性は髪を他人にみせません。スカーフで覆います。イラン人の家に招待されたとき奥様はスカーフを取って迎えてくれました。そのときの私の驚きを表現しました。ナスのような鶏がそばで寝ています。
Fig.4 食べちゃうぞ-1
Fig.5 デリー博物館での戦う女神像たちの残像を Bath Room のタイルの壁に描いた作品です。たたずむ女性を描いたネガの作品です。オイルパステルは洗浄が楽なため使っています。これと水と絵の具が出会い、自然が織り成す自己組織化(モーフォジェネス)による形態を創造するかのような複雑な形態をみせます。ネガは普段人間の目で見ることができませんからその異化効果によって予期しない効果をもたらします。デジタルデータは、ネガからオリジナルに還元可能ですから記録としての価値は同じです。この手法をよく用います。
Fig.5 どうしよう-1 (negative)

コラム

作家はモチーフによく鶏を選びます。
作家にとって鶏は以下の理由ではかない命のメタファとなっているからです。

  1. 作家が小学1年生の時、ひよこから育てた若鶏が猫に惨殺された。寒い夜は裸電球を抱かせて眠らせたかわいいひよこ。一日中みても飽きないりりしく成長した若鶏。それが一晩で帰らぬ命となった。鶏の飼育は最初で最後となった。
  2. インドで鶏の観察をおこない、眠る鶏の姿に精霊を感じた。しかし鶏は人間の畜産経営技術によって採卵鶏の育種目的に産卵数が増大するように品種改良されたものであり病気に侵されやすくはかない存在である。
Fig.6"憧憬する王女たち" → Fig.7 (洗浄途すると)"はかない憧憬"

デリー博物館では神々やプリンス、プリンセスの彫像がたくさんあります。それらの彫像のイメージを構成し、ブラシで一気に墨で描いたものです。Fig.6 で初々しいプリンセスが体の前面を憧れの王子に見えない位置に置きキスしようとする場面です。画の表面を洗い流すと、Fig.7 で王子はその本性をみせます。徐々に象の姿が浮かびあがります。

陶器に描く

Fig.8"イランの目" Fig.9"ペルシャ猫を探しに"

Fig.8 イランでは陶器製の「自分の代わりに悪いものを見てくれる目」を玄関などに下げていますが、それをイメージしました。
Fig.9 その日、テヘランは LAR Park でペルシャ猫を探し楽しみました。変わった猫がいました。しかしペルシャ猫ではありませんでした。

鏡に映る

Fig.10 は、鏡にペインティングし画を消し去ったときに、背景として置いた画が揺れて鏡に映った姿です。
Fig.10"揺らぐBirth in Bath"